皆さんこんにちは。花の木農場の有村です。私たちの施設では、障がいを持つ方々が中心となり、ハムの包装作業を行っています。作業は複数の工程に分かれており、各工程を分業し、チーム全員で協力しながら進めています。作業には確かなスキルと集中力が求められ、日々成長しながら社会に貢献する姿が見られます。
1. スライス作業とブロックカット
最初の工程は、ハムのスライスとブロックカットです。スライサーを使ってハムをスライスしたり、包丁でハムのブロックをカットしたりする作業は、危険を伴うため、職員が担当します。この段階では安全を最優先にし、利用者さんは次の工程に備えます。
2. ウインナーのカット・袋詰め作業
次に、ウインナーをハサミでカットする作業です。ウインナーは製造過程で腸を交差させて作られるため、つながった状態で届きます。そのため、つながった部分を丁寧にカットし、形や傷を確認しながら袋詰めを行います。この工程では、細かい作業に対する集中力が重要です。利用者さんたちは慎重に、一つ一つ丁寧に作業を進めています。
3. 真空包装作業
袋詰めされた商品は、次に真空包装されます。この作業では、まず袋に異物が入っていないか確認し、問題がなければ真空機にセットします。真空作業は見た目には簡単に思えるかもしれませんが、少しずれると袋にシワができたり、脱気がうまくいかなくなることがあります。利用者さんたちは几帳面に作業し、品質の高い製品を作り上げています。
4. シール貼りと振り分け作業
真空包装後、各商品には決まった場所にシールを貼ります。シール貼りも手先の器用さが求められる作業ですが、利用者さんたちはひとつひとつ丁寧に作業を進めています。その後、各販売所ごとに商品を振り分け、チェック表に記入する作業を行います。この段階では、正確さと確認作業が重要です。
5. 最終チェック
最終的な商品のチェックや数量確認は職員が担当しますが、日々の作業を行うのはほとんどが利用者さんたちです。チーム全員で協力し、品質を保ちながら一つ一つの商品を確認します。彼らの丁寧な作業が、製品の高品質を支えています。
6. チームワークと協力
ハム班では、職員1名と利用者4名のチームで作業を行っています。特にギフトシーズンになると製造量が3倍に増えることもありますが、チーム全員が協力し合い、一丸となって取り組んでいます。お互いを助け合いながら進める作業には、大きな達成感と満足感が伴います。私たちが手掛けた商品は、毎年多くのお客様に好評をいただいています。品質には自信を持っており、その美味しさは利用者さんたちの努力と丁寧な作業の賜物です。また、ハム包装作業を通じて、利用者さんたちは社会とのつながりを感じ、自己肯定感を高めています。この作業は単なる仕事の一環ではなく、彼らにとって大きな社会貢献となっています。
このように、私たちの施設では、利用者さんたちが中心となり、各工程を協力しながら進めています。作業を通じて得られる成長やチームワークの大切さは、社会全体に貢献する力となり、彼らにとっての誇りにも繋がっています。